コラーゲンと筋肉細胞
コラーゲンとの関係で見過ごされやすいのが筋肉との関係です。筋肉はその形態によって横紋筋と平滑筋に分けられます。骨格筋や心臓の筋肉は横紋筋で、その他大部分の内臓筋は平滑筋になります。では、筋肉細胞の中でコラーゲンはどのような働きになっているのでしょう。筋肉の筋細胞は筋繊維とよばれますが、これは筋細繊維が筋小包帯とよばれるコラーゲン繊維で、ネットに入ったハムのような状態になっています。さらにこれらの筋繊維は血管と一緒に筋内膜とよばれるコラーゲン繊維で集められています。そしてこの内膜で束ねられた筋細胞が、筋上膜で包まれた筋繊維の束ができます。コラーゲン繊維がなければ筋肉は維持できないわけです。
コラーゲンと腱
また、筋肉の両端は筋肉のコラーゲン繊維膜から続いている部分で腱とよばれ骨に繋がっています。腱を構成する物質の86%がコラーゲンになります。当然コラーゲンが不足して腱が弱くなれば運動能力が低下します。筋繊維細胞もコラーゲンとエラスチンによって支えられているので、コラーゲンの新陳代謝がとどこおると筋肉の能力も低下します。運動によって筋肉が断列して、いわゆる筋肉痛になって、再び太い繊維となって再生する時もコラーゲンを必要としますし、日々の基礎代謝の中でも筋肉細胞は常にコラーゲンを必要としています。また、心臓の筋肉(心筋)の中でコラーゲンは、伸縮する筋繊維に張力を与え、同じリズムで鼓動する際に心臓が送り出す血液の量を一定にする機能にも深い関係があるといわれます。